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プロセス

老老介護をしている母(78歳・祖母98歳)の介護はまだ少し先になりそうだが(これとて未来のことはわからないが)、いつお迎えが来てもおかしくない年齢の祖母の面倒を見ている母と叔母の生活に少し足を踏み入れただけでも、介護とは本当に大変なものだと身につまされる。

ましてや在宅ともなると、「ストレスをためないように」などといっても、そう簡単には切り変えられないものだ。 更に祖母は頭がしっかりしている分、口も達者なので、母も叔母も「年だから・・・」とわかっているもののやっぱり割り切れないものがあるようで・・・・。

100歳に近い祖母の心情とはどのようなものなのか。

死期を悟った高齢者は、不公平感から怒りを経て、受容へ達する3段階の気持ちの変化をたどるらしい。
祖母は今どこの段階にきているのだろうか。

どの段階にも少しずつ感情を置いているような気がする。

がんに罹患したとき、がん患者はやはり同じようなプロセス(3段階ではなくもっとある)をたどり、最終的にはがんであることを受容するというマニュアルを見たが、必ずしも皆スムーズに感情が移行されているわけではないことは周知の通りである。(マニュアル通りと思う人も少なくないかもしれないが)

不公平感から一気に受容へといったかと思いきや、怒りに変わりそしてまた不公平感に戻る場合もある。
行きつ戻りつ、身体の変化や環境の変化や周りの人との関係性によって、それは変わっていくのである。

もちろんすんなりマニュアル通りに変化していく人もいるだろう。 それが本当に自分に対して嘘のない感情であれば、特別問題ではない。
ただ、「そうなるべき」と生真面目に受け取ってしまったり、あるいは周りに迷惑をかけたくないばかりに、無理に感情を抑えてしまっているような場合、後に鬱になったり新たなる病気を発症してしまう可能性もあるから要注意だ。


セラピストとしての活動を外に向けて行っていた時(今はお休みです・・・)、本当の意味で相手の内部を見つめることができていなかった、と今になってわかる。
いや、できていないとわかっていた。分かっていないとわかっていながら、わかっているような気がしていただけだ。

それよりも、自分がセラピストとして何かをしたい。やってあげたい。役に立ちたい。やらないではおれない。そういった気持の方が強かった。

その気持ちがいけないのではなく、それが強すぎて相手の内なるものを見つめる力を邪魔していたのだ。
ここにもプロセスがある。
自分がこうしたい!という気持ちを越えると、今まで見えなかったものが見えてくる。

セラピストの資格を取ったばかりの時、喜んでもらいたい一心で祖母にアロマトリートメントをした。
私がアロマのケアをすることで、きっと祖母は長生きする(もうすでに長生きだけど・・・^^;)。もっと元気になる。そう思っていた。

実際祖母は喜んでくれた。
「あーーー気持ちいいね~。」と、頬をピンクに染めて。

ただ、トリートメント受けたいと思う日ばかりではなかっただろう。それでも孫が喜ぶから断ったら悪いという気持ちで受けた時もあったと想像する。
あるいはアロマを薬変わりになると思い、これさえやれば楽になれると思うこともあるかもしれない(そうではないと再三いってはいるが)

最近は、自分の欲求を横に置き、祖母の感情は今どのプロセスたどっているのかを、まっ先に見つめるようになった。

喜んでもらえるということがなくてはもちろんだめだが、はたして彼女の身体もアロマトリートメントを欲しているのだろうか。 
申し訳ないという気持ちはないだろうか。
人からしてもらうということを、今素直に受け入れられる気持ちだろうか。
etc・・・・・


それでは介護者のプロセスはどうなんだろうか。

どうして自分はこういう役割なんだろう・・・と不公平感を持ち、
どうして自分ばっかりが大変な思いをするのだろう・・・と怒り、
でも誰もが介護される側になるのだから・・・と受容する。

これにプラスαの段階もあるかもしれないが、最後は受容になるのだろうか。

そうとも言い切れない。

被介護者が亡くなるまで不公平感や怒りを抱えたままである人もいるだろうし、悲壮感覆われたまま追いつめられる人も少なくないだろう。
介護疲れで思いつめてしまうことは、介護する人皆にある可能性だと思っていてもおかしくはない。

こう考えると、介護者のプロセスは容易に段階分けできないような気がする。
特に亡き祖父を独りで面倒みた叔母をみていてそう思う。

優しい気持ちだけでは乗り切れないのが介護。
美談として語れるのは、介護が終了した人。
まさに渦中の介護者たちは、決められたプロセスもふっ飛ばすほどのものを背負っているといっても過言ではないと思っている。

終わりがない。という言葉をよく聞く。
壮絶な介護の中には、いつ終わるのかという本音も思わずこぼれてくる。

終わりというと語弊があるけど、区切りは絶対に訪れる。

受容をもって終わりではない。
自己満足で終わりではない。

でもそこに区切りはある。

そこから先、どう生きていくか。
何に向き合って生きていくか。

被介護者も介護者も、プロセスをどうアレンジするかはその人次第なのだ。
また、そのプロセスの中の何かを超えるたび、人は向き合うものが見えてくるのかもしれない。




pua honeyプライベートブログ《Allhealの森》




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Author:pua honey
英国IFA認定アロマセラピスト
ARTQ認定妊産婦ケアマスター
びわの葉温熱療法指導員

乳がん&甲状腺がんのダブルキャンサーサバイバーで、超デカ筋腫持ちです。

このブログでは心と身体と暮らしについてのケア方法や体験を綴っていきます

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